飼育方法

フクロモモンガ モルフについて(4/4)

モルフについて4部にわたって説明をしております。

1部:遺伝について

2部:優性遺伝について

3部:劣性遺伝について

今回で最終回になりますが、今回はリューシの対立遺伝であるプラチナについてお話と組み合わせの話をしたいと思います。

プラチナ(劣性遺伝・リューシの対立遺伝体)

プラチナはリューシの親戚みたいなモルフです。パターンを変えるのではなく体色が後退します。

うちのプラチナは少しクリミノっぽい感じですが、もっと白いプラチナも存在し個体差があるモルフだと思います。

銀色っぽくなるプラチナなど様々ですのでプラチナだから購入するのではなく、

親個体を見せてもらって将来どんな色合いになるか見ながら購入した方がよいと思います。

上記でも述べたようにリューシの親戚みたいという意味合いはリューシとは対立遺伝の関係にあります。

イメージとして

リューシの遺伝子が入る箱・ホワイトフェイスの遺伝子が入る箱・モザイクの遺伝子が入る箱・クリミノの遺伝子が入る箱があります。

ここにどのモルフの遺伝子も入らなければノーマルが出てきます。(劣性のヘテロが入るのは別として…)

ホワイトフェイスの遺伝子が入る箱が満たされていればホワイトフェイスが生まれてきますし、

モザイクがの遺伝子が入る箱とホワイトフェイスの遺伝子が入る箱が満たされていればモザイクホワイトフェイスが生まれてきます。

この箱の中には2つの遺伝子が入るように設計されており、優性遺伝の場合はノーマルとホワイトフェイスという組み合わせで入ります。

(共優性遺伝の場合は遺伝子座に2つ同じ遺伝子が入りますが…今のところフクロモモンガに共優性はおりません。)

劣性の場合はこの箱の中に2つの遺伝子がそろわないと、発現しません。

つまりリューシの場合は親個体両方ともリューシの遺伝子を持っていない限り、リューシは出てきません。

しかしプラチナはリューシと対立遺伝のためリューシの遺伝子と同じ箱の中に入り、リューシプラチナになれば100%プラチナの表現になります。

簡単にいえばリューシ×プラチナ=プラチナしか出てきません。

しかしリューシプラチナという遺伝子も存在するためリューシプラチナ×リューシをかけ合わせれば

2分の1がリューシ、2分の1がプラチナとなります。

リューシプラチナか純粋なプラチナかどうかはブリーダーにしかわからないので絶対に確認してから購入するようにしましょう。

純粋なプラチナだけは出回っていることは非常に稀です。

→純粋なプラチナかどうかはプラチナ×プラチナでないと確定では出せないので基本的にプラチナリューシです。

たまにモルフの理解していないケースでリューシヘテロプラチナと記載がありますがリューシとプラチナが一緒になった場合は

絶対にプラチナ表現が出るのでリューシヘテロプラチナは存在しません。

すごくややこしくなってすみません。

プラチナ

上がプラチナ、下がモザイクです。

簡単な話…下記記載の組み合わせ表で確認ください。

組み合わせ表

ノーマル×モザイクorWF(ホワイトフェイス以下WFと略)=2分の1モザイクorWF、2分の1ノーマル

ノーマル×リューシorクリミノ=ノーマル(ヘテロでリューシorクリミノ)

ノーマルヘテロリューシorクリミノ×リューシorクリミノ=2分の1リューシorクリミノ、2分の1でノーマル(ヘテロでリューシorクリミノ)

ノーマルヘテロリューシorクリミノ×ノーマルヘテロリューシorクリミノ=33%リューシorクリミノ、66%ノーマル(33%ヘテロリューシorクリミノ、33%でノンヘテロノーマル)

組み合わせ表はいつか余力があればもっと図などを用いて、

というか計算式を作って、モルフを入力すれば確率が出るようなのを作りたいと思ってます。

ここにダブル劣性のルビーレイとか、モシスティックとか入れ始めるととんでもないことになりますので

今回はこの内容でご容赦ください。ひとまずわからないことがあればブリーダーもしくはショップに相談していただければと思います。