フクロモモンガの繁殖について
最初に
誰しも一度は考えたことがあると思います。またフクロモモンガのお迎え前に雄と雌の組み合わせにしようか
それとも雌だけにしようかなどいろいろ考えておられる方も多いと思いますので繁殖方法を皆様に説明したいと思います。
私の考えですがフクロモモンガの繁殖は他の動物と比べても簡単な方だと思います。逆にいえば増えやすいという特徴にあります。
一方でお腹の中で育てる期間が長いので爆発的に数が増えるということはないです。年間で3回くらいの妊娠が通常です。
それでも3回×2匹=6匹…1年で最大ここまで増える可能性は十分にあるのでこの点は気を付けましょう。
そして何より大切な命です。育てる自信がない場合やスペース、
経済面で対応できない場合に安易に増やすのは絶対にやめてください。
繁殖の基礎知識
当然ですが雄と雌が必要になります。
雄は性成熟まで12ヶ月~15ヶ月(早い子で9ヶ月くらいで交尾したケースもあり)
雌は性成熟まで9ヶ月~12ヶ月かかります。(早い子で6か月で妊娠したケースあり)
※性成熟とは身体が大きくなり、妊娠・出産ができるようになることをいいます。
ここからフクロモモンガ完全飼育 著…大野瑞絵 監修…三輪恭嗣 写真…井川俊彦 を参照
発情周期:約29日周期で発情
※補足コメント:発情状態は外見からの判断はできません。鳴き声で発情期の判断をしますが基本的にペアリングした夫婦は変えない方がよいです。
正常な環境下では年中発情します。(季節性ではない。)
発情期間:発情期間は2日。
妊娠期間:15~17日。その後育児嚢(いくじのう)に移り育児嚢から出る(いわゆる脱嚢(だつのう))のは約2か月後
※補足コメント:子供が1匹か2匹かによっても脱嚢までの時間は変わると思います。書籍では生まれる子が1匹は19%、2匹は81%とありますが
うちでは1匹しか生まない子や2匹しか生まない子など偏りがあります。因果関係や理由は不明。餌や環境はほぼ一緒。
目が開く:脱嚢してから1週間から10日ほど
離乳:脱嚢後2ヶ月
※補足コメント:このあたりの期間はあくまで指標程度にしてください。1匹か2匹か、親個体によっても変わります。
脱嚢してから子供成長がすごく遅い親個体がいたり、逆に早い子がいたり様々です。
安易に日数だけを鵜吞みにするのは危険なので気を付けてください。
まとめ
簡単にまとめるとこんな感じです。
こんな書籍丸写ししてこんなこと知っている!という方も多いと思うので次は私が実際に感じたことや
ここは注意した方がいいよというところを書きたいと思います。
おそらくペアリングと脱嚢後の扱いさえうまくやれば子食いや育児放棄はほぼなくなると思います。
私も今までで子食い経験はなし、育児放棄は最初の1回だけでその後は問題なく繁殖できていますので恐らく間違いはないと思っています。
ただモモンガも生き物なのでその子にあった対応をしてあげるのが一番です。参考程度にみていただければ助かります。