フクロモモンガ モルフについて (1/4)
今回はフクロモモンガのモルフについて話をしたいと思います。
第1回目は如何せんややこしい遺伝の話になります。文字多めになるのでしんどかったら次に飛ばしてくださいね。
遺伝子について
簡単にいうと身体の設計図です。
これを基に設計図通り作ればあなたと同じ生命体が出来上がるわけです。
その遺伝情報の中に色に関する情報があります。
ヒトの肌の白・黒・黄色、目も青色や茶色、髪の色も金、黒、茶色と様々な色があります。
フクロモモンガも一緒でノーマルカラー(クラシック)、モザイク、ホワイトフェイス、クリミノ、リューシと様々なカラーがあります。
基本のベースはノーマルカラーでありますが、突然変異で白いのが出てきたりしたのを人が発見しその個体の交配を繰り返し、
現在のカラーを固定させていきました。
メンデルの法則
メンデルの法則とは簡単にまとめると遺伝子には強い遺伝子と弱い遺伝子があるよという話です。
例えば強い遺伝子をAとします。弱い遺伝子をaとします。
母親はAAという遺伝子を持っていました。父親はaaという遺伝子を持っていました。
遺伝子は母親の遺伝子と父親の遺伝子をひとつずつもらうことになります。
AA+aa=Aaの子供が出てきます。この場合子供はAの遺伝子表現が発現します。
次にこの子供同士で交配するとします。
Aa+Aa=この場合はAA、Aa、Aa、aaの組み合わせが存在します。aaは弱い遺伝子なのでaa2つ揃うことによってはじめて発現をします。
もっとわかりやすくいうと…皆様もなじみのある血液型です。
血液型について
例えば上の例で当てはめると
母親はA型、父親はO型です。
この場合絶対に子供はA型しか出てきません。しかしその子供はAO型(厳密にはO型は発現していない。)となり
他のAO型と子供を作ればA型、O型が出てくる可能性があります。
私は血液型A型で母親はO型、父親はAB型です。そのためこの組み合わせであればA型、B型どちらかしか出てきません。
優性遺伝と劣性遺伝について
以上のことをまとめると血液型でA型、B型は単独で表現が発生するものを優性遺伝
一方O型など同じ遺伝子とくっついて初めて発現するものを劣性遺伝と呼んでいます。
現在は優性・劣性という呼び方では優性遺伝子が優れているような印象を受けるため
優性遺伝=顕性遺伝、劣性遺伝=潜性遺伝と呼び方が変わったようです。
皆様も年齢がばれるので顕性・潜性と呼び方をアップグレードしておいてください。
まとめ
できるだけわかりやすくまとめたつもりではありますが…
きっと図とか載っているサイトの方がわかりやすいのでリンクペタペタしておきます。
メンデルの法則|優性の法則・分離の法則・独立の法則を専門家が解説 | ペトコト (petokoto.com)
メンデルの法則を超絶わかりやすく解説! | サルでもわかる遺伝学 (seibutsujournal.com)
とりあえず覚えておいてほしいのは
顕性遺伝と潜性遺伝があり顕性遺伝はひとつでも入れば表現が出てきます。潜性遺伝はふたつ揃わないと表現が出てこないとだけ覚えておいてください。