フクロモモンガの特性とコミュニケーションの取り方1
「フクロモモンガとは」をより詳しく解説をしたいと思っております。
まだ「フクロモモンガとは」をお読みでない方はそちらを読んでいただいてからの方がスムーズに理解ができると思います。
今回はフクロモモンガの特性について掘り下げていきたいと思います。
フクロモモンガのコミュニケーションの取り方
フクロモモンガは匂い、鳴き声、毛繕いなどでほかのモモンガとコミュニケーションを取ります。
匂い
フクロモモンガは匂いをつけて縄張りを形成します。
野生下では1ha(100m×100m)くらいの大きさの縄張りを持つようです。
匂いの付け方はおしっこをしたり、唾液や臭腺からの分泌物をもって行います。
よく慣れた個体は手の上に乗ってきてすぐにおしっこをかけますが、あれは飼い主によく慣れた証拠でもあります。
そのためおしっこをかけられるようになったら喜びましょう。笑
ケージ内に入れた木が異常に臭くなったりアクリルケージの場合は壁面に分泌物をつけたりします。
特に発情期を迎えた雄や妊娠している雌は他のモモンガの匂いに敏感になり、
別の子を触ったあとにケージの手入れなどをしていると手に穴が開くくらい強烈な噛みつきを受けます。
そのため発情期などを迎えたモモンガがいる場合は手洗いなどをして匂いを落としてから触るようにした方が良いです。
鳴き声
鳴き声もバリエーション豊かです。
美味しいものを食べる・撫でてもらう・寝ているときは「プクプク」・「プププ」・「ククク」と鳴きます。
→主に嬉しい時の感情表現です。おやつなどをあげると簡単に聞くことができると思います。
発情期に異性を探したりするときは「わんわん」と鳴きます。
→1年を経過するかしないかくらいの時から聞けるようになります。
「わんわん」鳴きは子犬くらいの声の大きさがありますので最初はびっくりするかもしれません。
基本は仲間を呼ぶために鳴いているのでできればかまってあげる方が良いと思います。
夜中に鳴かれることもあるのでもし対応できないのであれば電気をつけたり、活動時間を電気を使って少しコントロールしてやるのが良いです。
活動時間のコントロールはまた別ページでお話します。(※基本的に昼間に起こしたりなどはできません。早めに暗くして活動時間を早くする方法です。)
排便・排尿・嫌なことをされたときは「シューシュー」と鳴きます。
→排便する時が一番聞けるチャンスがあると思います。
威嚇・警戒鳴きのときは「ジコジコ」と鳴きます。
→慣れていない人が触るときはジコジコと鳴きます。できるだけ自分を大きく見せるために両手を広げて威嚇します。
これを見れるのはお迎えして最初の時だけなのでジコジコを楽しんでください。
ケンカ・交尾などのとき「ジジジ」と鳴きます。
→寝袋の中に2匹モモンガいる状態でおやつをほりこめばケンカしてこの声が聞けます。
基本的におやつの取り合いにならないように1匹に1つのおやつをあげましょう。
毛繕い
グルーミングといい、仲の良いモモンガ同士で毛繕いをします。
この毛繕いは人間に対してもしてくれるようになります。(個体にもよります。)
単独で飼育している場合などはこのグルーミングができず毛並みが悪くなることもあります。
歯ブラシなどで代用可能です。複数飼している方は特に必要ないと思います。
それではどのようにしてコミュニケーションを取れば人間とモモンガは仲良くなることができるのか。
次回はお迎えしてから時間が経つのにまだ「ジコジコ」いわれる方必見のモモンガとのコミュニケーションの取り方を教えます!