飼育方法

フクロモモンガ 生息地の気温と飼育下の温度

以前に「フクロモモンガとは」を書きましたがその中の一つの内容にフォーカスを当ててお話をしたいと思います。

「フクロモモンガとは」を読んでいない方はよければ一度お読みください。

生息地

生息地はニューギニアオーストラリアの北東部になります。

平均的な気温は最高気温が30℃、最低気温は24℃前後となります。

季節には雨季と乾季があり湿度は季節により変化が激しいです。

飼育下での温度管理

私の考えですが生物の飼育において現地の温度、湿度の情報は非常に大事だと思います。

やはり元々いた場所にて自然繁殖しているのであるからそれが体質に一番合っていると考えています。

一方で国内で繁殖されたモモンガも多くなっており、日本の気候にも適応はしているとは思います。

それに日中30℃近くまで気温を上昇させ、湿度もあげるとなる人間からは非常に不快な温度となります。

以上のことを鑑みて飼育下で最高気温は30℃、最低気温は22℃を目安にして温度管理をすれば健康上の問題はないと思います。

湿度に関してはできれば50%以上を保つことが望ましいと思います。

最高気温について

30℃を超えると命の危険性があがります。寒さに耐える力はあっても意外と暑さには弱い動物が多いです。

そのため特に夏場などはクーラーでの管理を徹底していただかないと35℃を超えるような日本の猛暑日を耐えることはできません。

特に繁殖をされている方は気を付けていただきたいのですが、モモンガは比較的妊娠をしやすい反面、子食いなどもしやすいです。

子食いは親個体が生命の危機を感じた時に行いますので、気温も子食いの一要素としてはあります。(その他にも栄養面など多数の要因がありますが…)

最低気温について

暖房などで管理する場合は基本的に25℃を目安に設定していただくとトラブルは起こりにくいです。

保温器具を入れる場合は保温器具周辺は30~35℃、空間温度は25℃など寒暖差をつけて設定していただけばいいと思います。

(できれば巣箱の近くを温める)

保温器具類については向き不向きがありますのでまた別途紹介ページを作成してご説明いたします。

25℃は現地での最低気温ではありますが恒温動物なので十分に調整ができる範囲の温度帯だと思います。

基本的に25℃を下回るのは控えてください。

それを前提でお話させていただくと私の経験では20℃くらいまでは気温が下がっても問題はなかったです。

一時期リビングで飼っていたとき冬場暖房を24℃設定にしており、暖房から離したところにケージを設置していたので

20℃~22℃くらいまで下がっていましたが特に下痢などはなかったです。

(あくまで表面的に問題がなかっただけで長期的にそのような飼育をしていると病気の原因になります。基本は25℃を守ってください。)

 

30℃のところで飼っていたモモンガをいきなり22℃のところに持っていくと絶対に体調を崩すのでやめてください。

(特にベビー、基本は体温調整も下手くそなのでできるだけ親個体と離さないことが望ましいです。)

そのためお迎え時はペットショップやブリーダー宅の設定温度と合わせてあげると良いと思います。

気を付けていただきたいのがタイ産などの外国繁殖個体です。タイも温暖な気候のためタイで生まれ育った子も寒さに弱いと思います。

しかも海外繁殖個体は入荷前の状態がわからないので取り扱いには十分に注意しましょう。

湿度について

湿度はあまり気にしていない方が多いと思います。

私も気にしているのは冬場くらいです。私はガラスケージとアクリルケージを使っているので湿度を維持しやすいというのはあります。

一方で網ケージで暖房をつけていると冬場は20~30%くらいの湿度になると思います。

できれば低くても40%以上はキープしてあげた方が皮膚系のトラブルを未然に防ぎやすいと思います。

特に脱毛など心配な方は湿度少し気にしてあげるといいと思います。※脱毛は様々な原因があります。

加湿器もいろいろなタイプがあります。安い加湿はカビの菌を放出させたりするのでまたこれも紹介ページを作っていきたいと思っています。

(正直私はジアイーノ信者なのでフクロモモンガ飼育にはジアイーノをいつも勧めております。)

今回の記事はここまでになります。

文字ばっかりで申し訳ないです。絵を挿入したかったのですが特に挿入するものがなかったです。

最後に苦し紛れではありますが可愛いモモンガ写真貼っておきます。