フクロモモンガ モルフについて(2/4)
遺伝子の話を知りたい方は前回記事のフクロモモンガ モルフについて(1/4)をご参照ください。
今回は前回とは違いわかりやすくフクロモモンガの代表的なカラー(モルフ)を紹介します。
海外で流通しているブラックビューティーやストロベリー、ストロベリーノなどは定着していないのと
当社で取り扱いがないので割愛します。優性遺伝=顕性遺伝です。ここでは優性遺伝と表現します。
ノーマル(別名:クラシック)(優性遺伝)
もっとも見かける個体だと思います。
背中には黒のラインが入り、お腹部分は白く抜けています。
クラシックと呼ぶ方もいます。画像ではないですが成長に伴って少し茶色になる個体もいます。
基本は子供の時から大きく退色(色合いが変わること)はないです。他のモルフが入らないと基本はノーマルになります。
ホワイトフェイス(優性遺伝)
WFと書かれている方が多いです。
ホワイトフェイスは顔の白の部分が頭付近まで来ていてる個体です。黒のラインは残っています。
こちらも大きくなっても退色などは少ないです。黒のラインまで白っぽくなる子もいます。そこは個体差ですね。
モザイク(優性遺伝)
別名は多々あります。というのもモザイクはカラーの表現がランダムに発現します。
つまりノーマルをベースとして白抜けする部分が出てきます。その白抜け部分が個体によりランダムで相当コレクション性が高く、
優勢遺伝にも関わらず表現がよいと劣勢遺伝のクリミノやリューシを上回る金額で販売されることもあります。
ちなみに遺伝性はないためよくブリーダーがいうグレードの高いモザイクという売りに惑わされないように気を付けましょう。
あくまでランダムです。気に入った個体を選んだ方が絶対にいいです。
さらに付け加えるとモザイクはグレー部分が退色し、全体的に白っぽくなります。大きくなってから色の違いが楽しめる反面
思ってた雰囲気とかわったとならないように気を付けましょう。
簡単に名称の説明しておきます。(全部同じモザイクです。)ブリーダーによっても呼称が様々です。詳細はブリーダーに確認しましょう。
ホワイトソックス:手足白くなり、ソックスを履いたようなカラー
ホワイトテール:尻尾が真っ白の個体
リングテール:尻尾がシマシマの個体
ホワイトモザイク:全体が真っ白になったモザイク
特に決まりがあるわけではないのでリングテールでも一部黒が入っていればリングテールと呼ぶこともありますし
ホワイトソックスも一部足が白いとそう呼ぶこともあります。これはブリーダー任意なので
モザイクに関しては色々見て自分が気に入った個体をお迎えしてあげてください。
ホワイトフェイス・モザイク(優性遺伝)
それでは上記のホワイトフェイス・モザイクが同時に発現することはあるのか。
これは十分にありえます。しかしモザイクの効果でも顔は白っぽくなります。
ホワイトフェイスが入っているかどうかは、少し怪しいこともありますので注意しましょう。
まとめ
優性遺伝(顕性遺伝)はノーマル・ホワイトフェイス・モザイク又はWFモザイクがいる。
モザイクは呼び方が様々あり、表現の違いで呼び方が変わるが基本的にそれは遺伝しない。
次回は劣性遺伝(潜性遺伝)について説明します。