フクロモモンガの特性とコミュニケーションの取り方2
「フクロモモンガの特性とコミュニケーションの取り方1」を見ていない方は先にそちらを見てからの方がスムーズに内容が理解できると思います。
フクロモモンガとのコミュニケーションの取り方は様々あります。
こちらは私の独自の経験と一般論がごっちゃになった内容なりますのであらかじめご承知おきください。
慣らしやすさと時期
慣らしやすさは幼ければ幼い方が慣らしやすいと聞いたことがある方が多いと思います。
こちらについては半分本当で半分嘘です。事実として幼ければ幼いだけ慣れやすい反面臆病で幼い時期に間違った接し方をすると
それを理由に人間を嫌がります。基本的に幼い時期は触らない方がよいと思っています。
自家繁殖モモンガの慣らし方
脱嚢~開眼まで
脱嚢してから開眼までは基本触ってはいけません。この時期に触ると親が子供を食べてしまう原因になります。
開眼~30gくらいまで
この時期から慣らしてミルクをやるという方も多いです。
一部のブリーダーさんはこの時期に引き渡す方もいるくらいです。(※離乳前販売は禁止されております。)
赤ちゃんモモンガが30gくらいまで成長すると先天的な病気で死ぬ確率はだいぶ低くなりますが
固形飼料をしっかりと食べられる時期ではないのでまだ親と一緒がよいです。できれば人工ミルクより親の母乳の方がよいでしょう。
※基本この時期から親個体を触るようにします。
当社の子は生まれた時から~30gになるまでは基本子供には触らないです。
親個体を通じて人間は大丈夫と子供に覚えさせることが一番大事になると思っています。
30~50gくらいまで
おやつなどは消化に悪いため基本的にあげません。
親から離れる時間が少しづつ多くなってくるので、たまに抱っこしたりします。
50g以上
お渡し可能時期になります。またこの時期に固形飼料を食べているのを確認すれば親と離してもよいです。
これ以降は下記お迎え後の慣らし方を参照してください。
お迎え後の慣らし方
まずお迎え当日・翌日は触らない方がよいです。
耳も敏感なのでできれば音も小さくしてやった方がストレスは少ないでしょう。
慣れ度レベル1
まずケージの前に行き、声をかけてみる。
これで威嚇する場合は場合は慣れ度がもっとも低いです。
この場合に有効なのはシャツやパーカーのポケットにモモンガを入れて生活をしてみてください。
(噛みついてとても触れない場合は寝袋ごとポケットに入れる)
その布の上から触っても威嚇しないくらいまで慣れさせればこのレベルはクリアになります。
慣れ度レベル2
夜になってモモンガが出ているのを確認すればおやつを上げる。
これを繰り返していれば3日もすれば人が通るとおやつが出てくると学習します。(それくらいの知能の高さがあります。)
おやつは最初はピンセットでもよいです。徐々に手の上においていきましょう。そうすれば手に乗るくらいまでにはなります。
その後蚊帳などを使って触る時間を徐々に増やしていけばクリアです。
慣れ度レベル3
呼んだらくるようになり、手の中で寝てくれるように…
よくSNSであがっていると思います。手の中で寝てくれるなんて最高ですよね。
基本的にレベル3まで慣れさせる必要はないです。
外に連れていく動物でもないですし、寝袋があるので別に人の手の中で寝ないといけないわけでもないです。
呼んだらくる簡単な方法ですが
まずおやつの袋の音を覚えさせます。おやつの袋が開く音がすると飼い主によってくるようになります。
また手の中で寝させるのは慣れ度レベル2までいっていれば昼間に引っ張りだして手の中をくらい状態にすれば簡単に寝てくれます。
はっきりいうと慣れ度レベル3はSNS映えみたいなものを狙った内容になるのでここまで覚えさせる必要はないと思っています。
何歳からでもここくらいまでもっていくことはわりと簡単にできます。どうしても距離を早く詰めたくてすぐに触ろうとするので
噛まれてそこから触らなくなるというケースは非常に多いです。
もし自信がなければモモンガの取り扱いに長けたところからお迎えするのがおすすめです。(おっとこんなところに販売個体へのリンクが…)
NGなこと
・でこぴんする
一時期わるさをするとでこぴんを鼻にするとしなくなるとか息を吹きかけたらいいとかがネットに載ってましたが間違いです。
絶対にやめてください。
・上から触る、掴むなど
基本どの動物もですが頭の上からくると天敵に食べられる恐怖感から威嚇しやすいです。またがっちりと掴まれるのも嫌がります。
↑これは雌雄確認のために撮った写真です。基本このような持ち方はモモンガが嫌がります。
・大きな声や音を出す
特にナイロンがすれる音や水の音など聞きなれない音を聞くとパニックを起こします
・尻尾を引っ張る
遊んでいるときに尻尾を引っ張ると簡単にちぎれます。逃げて捕獲が難しい場合はプラケースなどを使って捕獲しましょう。
掴む、ひっぱるなどは絶対だめです。
飼育に慣れてくれば慣らすまでの過程もまた楽しいです。
ぜひ挑戦してみてください。